わ…綺麗な笑顔… 笑顔だけで、どきっと胸が高鳴った。 直視できなくて、思わず視線を背けた。 「ねえねえ」 楓が私に話しかけてきた。 ん?と聞くと、耳を貸せと言うふうに手を動かしてきた。 不思議に思いつつ、耳を楓の方に近付けてみる。 すると、内緒話をするように楓の顔を私の耳元に近付け、 「亜弥華って、菅綺が好きなんだよね?」 と、爆弾発言をした… 自分でも、顔が紅潮していくのがわかる。 楓のせいで、すっごい暑いんですけど! 「あ、やっぱり~」 楓は、にししっといたずらっこのように笑う。