「ちょっと、聞いてんの?」 ずいっと私の顔に紫万のおきれいな顔が近付いた。 うわぁっと悲鳴をあげることを止めながら、 「う、うん」 とだけ短く答える。 実は、高校になっても、その人に会えるかも…なんて。 まあ、運命っていうものを 信じてるんですよ。 すると、急に紫万が 「はぁぁぁぁ…」 と長いため息をもらした。