まあそんな私の世話をしてくれるのはいつも紫万です! なんていい子なんでしょう! 「なにキラキラした顔であたしのこと見つめてんのよ。 やめてよね。」 ぐさっ。 紫万さん、その言葉は傷つくよ。 なにがって言葉と言い方がね!? そんな落ち込んだ私をよそに、 紫万は腕時計をのぞきこんで少し慌てたように言う。 「もうあんまり時間ないわ、行こう」 「あ、うん」 親友の私のことをなぐさめてくれることは しないのね。 うん、紫万らしくていいと思うよ…