「ねえ、聞いてる? まあいいわ、本題はここからなの」 上半身起こして、あぐらをかくお姉ちゃん。 こっちおいで、と言われ、私もベッドに座る。 「亜弥華。 ───好きな人、できたの?」 ……… 「えええええええっ!?」 なっ、なんでお姉ちゃんが知ってるの!? てゆか、そのニヤリ顔、なんとなく菅綺くんに似てる! 「どーなのよぉ」 楽しそうに言うお姉ちゃんにはもうなにを言ってもむだだ。 仕方なく、こくんと頷いた。