「うん、わかった! 秘密主義なら、無理に聞くのはだめだよね!」 「…秘密主義? …俺が?」 「あぁー、秘密主義ってことも隠したいんだね! オッケー、だれにも言わないよっ」 2本指を立てて、神宮くんにピースを見せる。 神宮くんは不思議そうな顔をしているけど、 うん、大丈夫、秘密にしとくからね! 「…でも、神宮くん」 私が呼びかけると、ん?と口角を上げた神宮くん。 「その偽物の笑みは、私は好きじゃないなぁ」