「つまり、菅綺のファンたちに、いじめられる可能性があるってこと!!」 「…だれが?」 「亜弥華が!」 「………え~? いやいや、そんな小説とかドラマみたいな事あるわけないって! 大丈夫!」 そんなことないない、と手を振ってみせると、紫万は心配そうに私を見た。 いやだって、そんなの現実にないって! そう思って、私は深く考えなかった─────。