えっ!? 「な、なんで!? 知ってちゃいけないの!?」 勢いよく言った私にびっくりしたのか、紫万は少し体を強ばらせた。 「…別に死んでもだめってわけじゃないけど。 まあ、知られない方がいいわ」 「なんで?」 「…亜弥華は知らなくていいの」 亜弥華"は"!? なにその私だけ外されてる感じは… うなだれていると、学校が見えてきた。 「紫万!」 男の人の明るい声が、紫万を呼んだ。