「わ、ぁ…、す、ごい声…」 女子って怖いね… 私にもあんな声出せるのかなぁ… ふと前を見ると、 紫万はめんどくさそうに耳を押さえていた。 「ねえねえ、なんの悲鳴だろうね? 芸能人かなぁ! 見に行ってみる?」 うきうきとした口調でそう呼ぶと、 紫万は驚いたように少し目を見開く。 「たぶんこの悲鳴はある男子によるものよ。 知らない? 神宮 菅綺(Zinguu Sugaki)」