「…確認してこいよ!」 はぁ、絶対言うと思った… 「めんどくせー」 「めんどくせーじゃないだろめんどくせーじゃ! 自分の好きになった相手なんだぞ!?」 あー、うっせ。 楓の声がでかすぎて、思わず耳をふさぐ。 いいんだよ聞かなくても。 めんどくさいなんて嘘だ。 本当に聞かない理由は、もう同一人物だと知っているから。 聞かなくても、惚れた女のことならわかんだよ。