牧田さん達に連れられて
人気のあまりない廊下へ。
ますます嫌な予感がする。
「あの…何か?」
恐る恐るきくと、牧田さんは真顔で
パシーン…
私の頬をたたいた。
「私の方が先に好きになったんだから
雪くん取らないでよね!!!」
そう言うと私を残して帰っていった。
…何だったの今の。
びっくりしすぎて、ほっぺの痛みに気づかなかった。
好きに順番とか関係ないじゃん…
なんか無性に泣きたくなった。
悔しい。切ない。
色んな感情が混ざって目頭が熱くなる。
でも一番大きな感情は
好き。
雪が好きになっちゃったんだ。
雪を愛しい
と思う感情だった。

