雪のように儚い



「ここはー…」

雪は教え方が上手すぎて、頭の悪い私でも
数学がわかってしまった。
問題を読んでる時の伏し目の雪が
あまりに綺麗でたまに集中出来なかったけど。



雪との勉強を終えて駅に向かう。


「雪のおかげでできる気しかしないよ〜」

「おう。そう言ってもらえると嬉しいわ。ゆきちゃんやれば結構できんだな。」

「雪の教え方がうまいんだよ。」

「俺天才だからなっ。ゆきちゃんと違って。」

「うるさーい。」

「なんだよ〜。」

雪が笑って私の髪をくしゃくしゃする。
何だろう。胸が痛い。


雪と歩く道はあっという間でもう駅は目の前。なんか寂しいな…。
寂しいな、とか思っちゃってる私おかしいよ。だっていつも意地悪する雪なのに。