気がつくと私は紫樹くんの腕の中にいた 紫樹くんの腕が背中にまわってて、 紫樹くんの香りがする。 そしてあったかい 「紫樹くんっ…⁉︎ な、な、なにしてっ……」 「彼女なんだから抱きしめて当たり前だろ 彼女は何もしなくていいんだよ?」 少し腕の力が強くなった気がした 「彼氏の俺が全部するんだからっ」 神様 これは夢ですか…? 紫樹くんに抱きしめられてるなんて ホントに彼女になったんだ でも…私がもし立候補しなかったら 彼女なんかになってないよね そう私は彼女という役なんだ。