「おはよ。萌黄」
と眠そうにあくびをしながら紫樹くんは
言う
「お、おはよう 紫樹くん」
「俺、さっきクラス替えの結果みたら
萌黄が俺のクラスにいたんだけど…」
やっぱり同じクラスなんだ…!
これは神様が紫樹くんに彼女できる前にくれた最後のチャンスなのかもっ…
「あ、あ… そうだね?
同じクラスみたいだね!」
すると、紫樹くんは
私の頭をぽんぽんって撫でて、
「一年間よろしくな」
って笑う
「う、うん」
私はいきなり頭を撫でられて
自分でも分かるくらい顔が赤くなった
それを隠すように下を向いて言う

