私、彼女に立候補してもいいですかっ⁉︎


すると、沙紅ちゃんはニコッて笑って

「…それだけじゃないんだなー」

言う

「何? 他にもなんかあるの?」


「なんと、あの王子様も一緒よ」


紫樹くんと同じクラスになれたの…⁉︎


「ホントにホント⁉︎」

そう言うと沙紅ちゃんは呆れたような顔をして言う


「だったら、本人に聞いてみたら?
こっちに気づいて向かってきてるみたい
だし」


え…⁉︎


そう思って辺りを見回してみると、確かに紫樹くんは私の方へ歩いてくる



そして、あっという間に私の目の前にくる