私、彼女に立候補してもいいですかっ⁉︎





もえぎ

萌黄

「萌黄!」


「わぁ⁉︎」


目の前を見るとメガネをかけた紫樹くんが私の顔を覗き込んでいる


「ったくー 萌黄が課題教えてくれって
言ったんだろー?」


「ゔっ…ゴメン」

私が謝ると紫樹くんは課題を開いて


「問1の(2)と(4)!
とりあえずこれ解いてみて?」


と許してくれたみたいだった


時々かけるこの黒いメガネの破壊力は
すごいってホントに思う。


そう思いながらも紫樹くんに怒られないように、私は一生懸命解いた