「そんなっ 貸してもらった上に…」
「いいよ。どうせどっかで貰ったもんだし 使わないからさ 貰ってくれると
嬉しいんだけど」
「でもっ」
「…ほら、言うじゃん?
受験で使ったシャーペンとか大切に
持っとくと合格するってさ!
アサヒナさんの使ったこのシャーペンに
俺が持っててもしもの事があったら…」
黒髪の男の子は自分で言っていて
だんだんと青ざめた。
黒髪の男の子は自分がそのシャーペンを落としたり、壊したりするところでも想像したかなと思った
「うーん じゃあ お言葉に甘えて
貰うね?」
と言うと黒髪の男の子は
優しく笑った

