そんなある日


王様に声をかけたものがいました。


ハイエナです。


奴らは卑怯物です。


王様の弱みに付け込んで近寄ってきたのでした。


「やぁ。一人ぼっちの王様。」


『なんだよ、お前。』


「そーんな怒んなって、俺はただお前と友達になりだけさ。」


そう言いハイエナはニタリと真っ赤な舌とギラギラ光る牙を出して笑ったのでした。


『ほ、ほんとにか?』


「あぁ、ほんとうさぁ」


いひひひっと気味の悪い笑い方。


そんなものでさえ今の王様には気になりませんでした。