「なぁ、瑠璃、一口くらいいいだろう?」カイトは子供のような口調で言うが、目は本気だ。


 
 「ダ、ダメ.」私はそんな彼を見ると思わず警戒してしまい、後ろに下がるとー


 
 「!」


 
 壁に押さえ付けられてしまった。


 
 カイトはニヤリ笑いながら私の首元に唇を当てると、そっと囁いた。


 
 「今更怖がるのは無しだろう?」


 
 カイトの唇から零れ落ちるような甘い甘い、誘惑するような優しいキスが私を狂わせる。


 
 私は彼を許してしまう。


 
 そして彼もそれを狙ってる。