次の日も、その次の日も 私は学校へ行った。 彼が気になっていられなくて。 次に彼に会うのは3日後の朝 懲りずに下駄箱にいた私にはに 待ちに待ったあの声が聞こえた。 雨の中走って来たのか、少し濡れてて 風邪気味なのか少し鼻声で 声変わりを迎えていない、まだ幼いような声で 彼に呼ばれた時。 なんとも言えない苦しさを忘れない。 雨の音と、蒸した空気。 誰もいない下駄箱が、世界でここしか存在しないかのようだった。