いつの間にかこんなにも好きになっていたのか。美麗はデイビットの顔を見た瞬間、泣き出したい、抱き締めたい、触れたい、様々な感情が鬩ぎ合った。 綺麗な男の人だ。賭けだけで簡単に心を奪うような。 でも悪い人だ。あの日だけ。一晩抱いたら満足した、自分は沢山いる日本人の中の一人に過ぎないのだ。 「貴方が閉じ込められてると聞き、何とか会いたいと今お願いしていたのですよ? 美麗」 なんて優しく、甘く、自分の名前を呼ぶのだろう。 美麗は涙が溢れそうになるのを必死で歯を食い縛り耐えた。