彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





「おま・・・・ええ!?ゾッキーだよな!?お前、暴走族の頭だよな!?」

「本日からです。ですが初日なので・・・初々しさもこめて、少しだけいい子ぶろうと思います。」

「何言ってんだ、お前!?それが、俺らまで止まらせた理由!?」

「だって、赤信ですよ?あ、黄色になった。」


「バッキャロォー!!」



色が変わった信号を見ていれば、貝原がガンと自分の単車を拳で叩きながら言った。



「俺は、俺はなぁー!あの龍星軍の4代目が出たって言うから、楽しみにして!!どこが凶暴!?ガキじゃねぇか!?」

「未成年ですが、なにか?」

「ぐああああああああああ!マジムカつく!コロスっ!!」

「あ。」



そう言って私に向かって拳を振り下ろしたので――――――――――




クル、ガスーン!!



「ごほっ!?」

「貝原さん!?」

「あ!?あれ、古川さんを倒した時同じ―――――――・・・!?」




そう。

バイクが上手な総長を倒した時のように、ポールで相手ののどを突いた。



「ぐえー!?うええー・・・!」



それに対し、アヒルのように泣きながら、喉を抑えてうずくまる貝原。

至近距離だったので、結構痛かったかもしれない。




〔★まちがいなく痛いだろう★〕




「テメー、よくも!」

「道具使って、卑怯だぞ!」

「ぶっ飛ばしてやる!」



そう言いながら、こちらへと、貝原の方へと仲間が集まってくる。

だから、それに合わせて手を動かした。






バババルバリリリリリリッリ!!






コール音を、最大量まで上げてならした。



「ぐっ!?ああああああああああ!」

「うあ!み、耳が~」

「いてぇ!鼓膜がいてぇ!」




〔★凛からの音波攻撃、敵にダメージを与えた★〕