彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





聞き返し、旗と前方を気にしながら、後ろを見る。



(うっ!?)



そこには、座った目で私を見る男達の姿。



「・・・・・・・・煉獄、雷神、GHOST、赤龍会は、凛道蓮を血祭りにあげると言うことで意見が一致した・・・・・・・!」

「・・・・・え?どういうこと?」



聞きたくないけど、聞かなければいけないのだろうと思って聞いた。

これに、殺気を漏らしながら灰色の人が言った。





「敵同士のチームが、凛道蓮って共通の敵を持って味方同士になったんだよ!名付けて、反凛道蓮同盟だ!」



ギャウンギャウン!!




怒るような言い方をすると、私へと単車で近づく灰色の人。





「5代目煉獄、副総長・貝原豐!」

「え・・・・」





名乗る相手に、一瞬迷ったけど――――――――――






「龍星軍、4代目総長・凛道蓮、だ。」






私も挨拶した。

それで相手は、怒り顔で笑うという変な表情になる。




「くくく・・・!あいたかったぜ、凛道さんよ!あんたが、庄倉を倒し、尾村を倒した最強ルーキーか・・・!?」

「言っときますけど、殴り込みはデマですからね。」

「はーはっはっはっ!」




前もって釘刺せば、大笑いされる。




「その手には乗らねぇーぞ、大物君よ!ガキくせー顔して、相手を油断させてんだもんな~!?」

「誰ですか!?そういういい加減なこと言ってるの!?」

「いい加減かどうか、タイマンすればわかるぜ!オラ!覚悟決めて、俺と相手しろ!」

「え?いやですよ。」

「ビビってんのか!?」


「そうだぞ!貝原さんがこえぇーのか!?」

「貝原さんは、津山さんと同じ武道派だからつえぇーぞ!?」



(・・・・その津山さんを倒したの、私なんですけど・・・)




〔★敵への声援に、凛は疑問を感じた★〕