彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)






ブローン、ブロロローン!




「おい、来たぞ!」

「あれじゃねぇか、LINEに出てた龍星軍の頭!」

「凛道くーん!」

「4代目~!」




タカ&トモと別れてから、再び賑やかな繁華街を走っていた。

私の名を呼ぶ若者の声は、ドンドン増えてくる。

旗を持っているから、動かせるのは視線ぐらいだけど。



「きゃあ!こっち見た!」

「あたしを見たのよ!!」

「蓮く~ん!」



そんな野次馬を見たら、なぜか女の子達のテンションが上がった。

それを聞きながら思う。

宝塚の人はこんな気分なのかもしれない、と。




〔★彼女達は非行目的でやっていない★〕




(無視するのは悪いけど、先を急ぐからスルーしよう。)




心の中で、ごめんね!と謝った時だった。




パッパッパーン!


「え?」


「見つけたぞ、凛道蓮!」


「ええ!?」



背後から当たるヘッドライト。

後ろを振り返るのはまぶしいと思い、ミラー越しに背後を見る。





ブンブンブンブン!

ブォーブォーブォ!




「「「凛道!!」」」

「・・・あれ?」






いたのは、またしても暴走族の集団。



今までと違うのは―――――






(怪我してる人が多い?)





負傷者が混じってること。





(なんか・・・見たことある顔ばっかり??)





ミラーに映る彼らをじっと見る。

覚えのある面々だった







「あ―――――――!?思い出した!今夜、僕にからんできた悪いヤンキー達だ!
なにが悪いだ!」

「「「「お前が一番悪だろう、凛道蓮!!!?」」」」





気づいて叫べば、声をそろえて怒ってくる暴走族集団。



(何この人達?機嫌悪いな~?)



ちょっとムッとしたけど。




「何やってるんですか?」




とりあえず、聞いてみた。








「みんなで群れて、暇なんですか?」

「「「誰がだ、コラぁあぁぁ――――――――!?」」」







聞いたら、先頭集団のテンションが上がった。




「オメーが原因だぞ、凛道蓮!」




そう言ったのは、灰色の特攻服の男。




「僕が?」

「いや、まてまて!ここは『きっかけ』にしとこうぜ?」




見たことある色だと思っていたら、そいつが語りだした。



「テメーはラッキーだぜ、凛道!テメーは今夜、奇跡見れるからな?」

「予定があるので、キャンセルでお願いします。」

「すんなよ!?できるか!普通、こう言われたら気になるだろう!」

「なりません。興味ないです。」

「こ、この野郎!」




〔★凛は自分に正直だった★〕