彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





刑事生活、うん数年・・・・・・今までで、一番のびっくりだった。




(1人暴走族って、おいおいおいおいお―――――――――い!!)


―おじさぁ~ん♪―





お花畑でスキップしてそうな小動物を、夜の街に一人で行かせたのかよ、瑞希!?


あれ違うだろう!?

ヤンキー違うだろう!?

腹黒いけど、害虫じゃないだろう!?

ちっちゃいけどよぉ!




〔★おじさんの中で、凛は小動物のイメージが定着していた★〕




(素人相手に何考えてんだ、瑞希!?)



瑞希達も悪いが、一番よくないのは本人。




「あのガキは~~~~!!」


(どうせ、大好きな瑞希お兄ちゃんが言うからって理由で出撃したんだろう!?ファザコンもいい加減にしやがれってんだ!)



大したブラコン魂だぞ!?



〔★ブラコンではなく、片想いである★〕





「前代未聞じゃねぇーか・・・・!たった1人で旗揚げデビューして暴れてんのかよ!?」

「そうみたいです。」


「くっ・・・可愛い顔して、やってくれるじゃんかくそ坊主!!」

「え!フジバラさん・・・その口ぶりだと、4代目の総長である少年を知ってんですか!?」


「うるせぇよ!ええい、聞いてるだけで疲れるわ!行くぞ!」



椅子に引っ掛けていた背広を掴んで、部屋の出入り口へ向かう。



「ちょ、待ってくださいよ、バラさん!僕に言ったことと違うじゃないですかー!?」



そんな俺に、岩倉が驚いたように声をあげる。




「龍星軍の4代目総長の件は、様子を見るんじゃなかったんですか!?」




後ろから、両手にコーヒーカップを持ちながら聞いてくる岩倉。

のんきなお坊ちゃんに言ってやった。



「バーロー!世の中、臨機応変なんだよ!通報が入れば、様子もくそもあるか!荒川!非番も含めて召集かけろ!!今夜、捕まえるぞ!」

「はい!」

「荒川、パトロール中の連中にも伝えろ!場合によっては、近隣県に応援頼め!!」

「わかりました!」


「待ってください!」



納得する荒川に反し、納得できない口調で岩倉が言う。