「槍って、ええ!?瑞希の奴、そんな危ない物を持たせてるのか!?」
「い、いえ!十文字パーキングにいたガキ共の話だと、両手に持つ武器とかで~刃物ではないそうです!」
「どっちにせよ、武器持ってんじゃねぇか!?大丈夫かよ!?」
「大丈夫ですよ、フジバラさん!運ばれた先も、僕の親戚が務めてる同じ病院ですから!!治療は完ぺきです!」
「そっちの心配じゃねぇーんだよ!俺は、凛道蓮の話してんだ!笑顔で言ってんじゃねぇぞ、ばか野郎!!」
ゴチン!
「痛い!?バラさん、パワハラですよ~!?」
「うるせぇ!いくら警察に身内がいるからって、こっちが頼んでもないのに、勝手に個人情報を情報公開してんじゃねぇぞ!」
「す、すみません・・・」
「くそっ!やってくれたぜ、凛道蓮!」
墓参りした日の夜に、総長デビューしてくれるとは!
(いや、凛道蓮のあの性格からして、俺と会った時点では知らなかったかもしれねぇ・・・)
そうなると―――――――――――!!
(瑞希、烈司、モニカ、伊織、皇助っ!!)
あいつらか!?
ネタを仕込んで、サプライズで実行させたか!?
ああ、間違いねぇ!
そうと考えるが妥当だ!
けど、問題はそこじゃねぇ!
(それよりも、誤算なのは――――――――――)
「凛道蓮には、他に仲間がいたかのかっ・・・!?」
墓場で会った時は、1人しかいなかった。
けど、4代目をさせるなら、1人じゃ暴走族にならない。
なるわけがない。
(だから、仲間をこれから作るもんだと思っていたが・・・)
すでに、一緒に族をするメンバーをスカウト済みだったとは。
仲間の候補として、真っ先に上がったのは円城寺大河率いる爆裂弾。
(凛道が4代目になったことで、円城寺との関係がぎくしゃくしていたのは確かだ。高千穂は坊主に好意的、他の2匹は中立だが、円城寺は嫌ってる。)
嫌ってはいるが――――――――
(瑞希の坊主への溺愛ぶりからしても、瑞希を慕ってる円城寺に、瑞希が頼めば坊主と一緒に走ることはあり得るじゃねぇか・・・!)
凛道蓮にはわからないことが多すぎる。
ただ、唯一わかっていることがある。
(凛道蓮は真田瑞希の実の弟・・・・!)
瑞希に両親はいないが、いろいろ可能性はある。
(どっちにしろ、瑞希は弟の凛が可愛いんだな。)
〔★『弟』ではなく、『弟分』の凛である★〕


