彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





イラッとしたが、すぐに気持ちを切り替えた。



「被害状況は!?」



俺の問いに、背筋をのばしながら荒川が答えた。




「はい!十文字パーキングに出現と同時に、うちの課で公認させている指定暴走族グループ、飛翔連合の傘下であるGHOSTと雷神を負傷させたとのことです!」

「おいおい・・・血の気の多いGHOSTと雷神を倒すとは・・・やってくれるじゃねぇか、小動物よ~!?」


―おじさーん!―




俺の中で、カントリー的な雰囲気で笑う凛道蓮が浮かんで消える。




「それだけで十分だ!凛道め、飛翔連合相手に、なかなかやるじゃねぇーか!?連合まとめてる煉獄も、黙ってねぇーぞ、こりゃあ!」

「あの~そのことなんですが、バラさん。」




感心してやってる俺に、荒川が言いにくそうに口を開く。




「GHOSTと雷神をやった凛道蓮を・・・・津山が、煉獄の特隊率いて、追いかけたらしいんですよ。」

「なんだと!?じゃあ、今追いかけっこしてんのかよ!?」



―おじさ~ん!―




ピヨピヨとヒヨコのような笑みをする凛道蓮が浮かんで消えた。




(馬鹿ガキめ!武闘派の津山相手じゃ、小さい身体、踏み潰されるぞ!?)




得物を横取りされるかもしれない情報にイラッとする。




「いいえ、鬼ごっこはしてないです。」

「なに!?」



そんな俺に荒川が静かに言った。




「凛道蓮を追いかけていた津山ですが・・・・凛道蓮の攻撃を受け、救急車で病院へ搬送されました。」

「はああ!?病院!?」

「命に別条はないですが、現在、治療中です。」


「なにしたんだぁーあのガキ!!?」



〔★ジャケットを投げただけだった★〕