彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





警察の立場として、なにかしようと、ことごとく邪魔してくる。




(おかげで、余計に神経使って疲れんだよな~)




今夜の残業だって、その攻防戦の結果だ。



「仕事してんだぞ、俺は~?」



知らん顔で、堅気の生活と並行して凛道蓮を守ってるところに呆れる。

腹が立つ。

だが、もっと呆れるのは俺の部下だ。

そんな俺の動きに気づくことなく、自分は仕事をしてますと言う岩倉の態度。




(オメーみてぇーな、頭でっかちがガタガタいわなくても、凛道蓮は俺の獲物だ・・・)




本人にも予告してやった。





「必ず・・・・しょっぴてやるぜ、凛道蓮・・・・!」






そうつぶやき、煙草を一本出して火をつける。

それとドアが開くのは同時だった。



「ちょっと、ちょっと!勘弁してくださいよ、バラさん!ここ、禁煙だって決まったでしょうー!?」

「チッ!癖なんだよ、荒川!大目に見ろ!」

「まったく、岩倉に龍星軍のことをうるさく言われたからってイライラしないでくださいよー?勘弁してやってください。こいつ、バラさんがどれだけ龍星軍を知り尽くしてるかわかってなかっただけですから~」

「・・・・すみません。」



場をよくしようとする荒川の背後から、首を抑えてふて腐れた岩倉が現れる。



「あんまり、すみませんて顔じゃねぇーぞ?」

「思ってますよ!?その・・・フジバラさんもいろいろあったみたいですから・・・」

「なに上から目線で言ってんだ、ボケ!オメー警察長官になんだろう!?将来いびられるかと思うと、マジ凹むわ~」

「しませんって!!僕はそんな心が狭い人間じゃないですよ!?」

「チッ!どーだか!」



面倒くさくなり、くわえタバコのまま新聞をめくる。



「けど、バラさん・・・岩倉の意見は悪くないですよ。龍星軍の4代目には気をつけた方がいいですから。」

「荒川さーん!」



そんな俺達にフォローを入れるように、空気を読みながら荒川が言ってくる。



「実際、所轄のブラックリストに載っている悪ガキ共が、目をつけて狙ってるほどの非行少年です。龍星軍の頭を取れば、この町の頭を取れるって思ってます。ただでさえ・・・先代達は全国統一をしてるんです。ガキは一番になるのが好きですからね。」


「え!?全国統一!?そうなんですか、荒川さん!?」




〔★今のところ、凛にも伝わっていない情報である★〕