「いろいろありがとう!」
楽しい気分で、エンジンをかけて発信する。
ブロロロローン!
「じゃあねー!」
そんな気持ちにしてくれた彼らへと手を振れば、我に返ったような顔で騒ぎ出す。
「あ!?待ってください、凛道君!」
「ダメです!これガチで~!」
「あっ!!だめだよ、君達!!」
私の後に続くように、車を出そうとしたので止めた。
「信号、黄色だよ!!」
首だけで振り返り、彼らへとメンチを切りながら注意した。
「交通ルールは守ってください・・・・!!」
「「は、はぁい・・・・!!」」
私の言葉に、窓から顔を出していた2人がうなずく。
周囲に建物がなかったのと、人が私達だけだったこともあって、ちゃんと声は届いていた。
思わずギロッとニラんだけど、そこまでする必要はなかったかもしれない。
止まった車の中で、なぜか彼らも動きを止めていた。
(親切だけど、変な人達だな~?)
ブロロロ―ン!
慣れたこともあって、少しだけスピードを出して走った。
彼らが言う通り、サイレンの音がする。
(この分だと、いつ襲撃されるかわからないわね!)
気を引き締めて行こう!
怖いけど、4代目龍星軍総長として、瑞希お兄ちゃんの期待に応えなきゃ!
頭として、無事に集会を終えなきゃね!
「そして、ご褒美として瑞希お兄ちゃんにハグしてもらうんだぁ~♪うふふふふふふ!」
引き締めた表情が、瑞希お兄ちゃんのことでゆるんじゃう。
そんな自分にまだ早い!と言い聞かせ、旗を持ってバイクを走らせることに集中した。
ただし、その運転がフラフラしていることを彼女は知らない。
〔★凛には緊張感が不足していた★〕


