彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





対向車線に現れたのは暴走族グループ。

目に入ったこともあり、旗に書かれた文字を読んでいた。



「『赤龍会(せきりゅうかい)』・・・・・?」

(て、読むのかな??)




そう思う間もなく、向き合った集団が速度を落とし始める。



「テメー!何勝手に走ってやがる!?」

「ここは、俺らのシマだぞ!?殺されてぇーのか!?」

「旗持ちかよ!?どこのチームが・・・・!?」



私を見て怒鳴っていた連中が、私の持っていた旗を見て固まる。





「えっ!?りゅ、龍星軍!!?」

「まさか!?お前が噂の~!?」


(今だ!)



―――――――ギュン!!





ヤンキー達の動きが鈍くなった隙をついて、一気に速度をあげた。

同時にコールも響かせる。




バルバリバリバリバリ!!



「うあっ!?」

「音でけぇ!!」

「ま、待てこら!?」




思いっきり鳴らしたコール音で顔をしかめる彼らの間を、私は真っ直ぐ走り抜ける。





「おい!あいつ、腕に4代目総長って入れてたぞ!?」

「なに!?やっぱりあの背格好、4代目総長の凛道蓮か!?」

「ジャック・フロスト!」

「逃げんじゃねぇー!凛道蓮!!」


(ひぃ~~~~~~~!?)





背後家から聞こえてきたよくない会話。

気合を入れて叫ぶヤンキー達をミラー越しで見る。





「待て―――――――!!凛道蓮っ!!」


(なんでこんなに早く、私の正体がばれてるの!?)





いくら、旗を持ってるとは言え、初対面だよね!?

てか、背格好で判断したの!?

悪かったですね、小さくて!




(女子の中では、低くない!中くらいなんですけどね!!)




〔★今の凛は男の子設定である★〕