(むしろ、『私が彼女になりたいお方』はいるんだけど・・・・)
―凛♪―
「ああ・・・・・・・瑞希お兄ちゃん。」
小さく、小さく、ぼそりとつぶやく。
彼に気に入られたい一心で、男装の総長になってしまった。
でも、後悔なんてしてない。
(だって・・・・愛される幸せを知ってしまったから!!きゃーん♪)
〔★愛は愛でも、恋愛ではなく家族愛だ★〕
気持ちが盛り上がったところで、すまし顔を作る。
野次馬からの声援に聞えないふりをする。
応えていいのかわからなかったし、なによりも、話し込んでしまっては今夜中に指定されたルートを回れなくなる可能性もある。
だから大人しく、信号機を見つめながら変わるのを待っていた。
パッパァー!
「「凛道蓮さーん!」」
「はい?」
そこへ、私を呼ぶ声とブレーキ音が重なる。
横を見れば、見覚えのあるブルーの車が止まっていた。
「やっと、追いついたっスよ!」
「あ。さっきの二人組君。」
声をかけてきたのは、タカ&トモの二人だった。
また現れた男達に私は聞いた。
「なにしてるんですか?」
「「そりゃあ、俺らのセリフだよ!!」」
素朴な疑問をぶつければ、大声で怒鳴られた。
声をそろえる2人だったが、次に口を開いたのは助手席にいるタカオだった。
「あんたー!あんたね、なにしてんの!?凛道君!?」
「なにって?」
「飛翔連合に、煉獄を相手に、なにやってんすか!?」
「だから、カツアゲの被害にあいそうになって~」
「その後ですよ!」
そう言ったのは運転席でハンドルを握っているトモオ。


