彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





重たい旗を、抱えて、走って、30分。




「おい!あれじゃないか!旗持ち運転してる奴!」

「うおお!龍星軍じゃんか!ネットに上がってた4代目!」

「きゃー!復活するって、今夜だったのー!?」

「噂はマジだったんだな!?」

「総長の単車はバリオスか!?つーか、モロ改造車ジャン!?」

「かっけー!渋いだろう!?」




ギャラリーが増えてた。

それも龍星軍に好意的なエール。




(瑞希お兄ちゃん達が言ったように、ちゃんと龍星軍の宣伝は出来てるみたいだけど・・・)




「凛道君!」

「よっ!龍星軍の四代目~!」

「伝説のチームが話題の男で復活~!!」


(恥ずかしい・・・・)




〔★凛は恥じらっていた★〕




歓声が上がる中を走るのは、やっぱり恥ずかしい。

そう思いながら、赤信号で単車を止める。

それで外野がさらに騒がしくなる。




「あ!止まった!」

「チャンスじゃん!アピろうよー!?」

「凛道くーん!こっち向いてぇ~!」

「蓮くーん!」



男達の声をかき消す女子の声が大きくなる。





「「「超可愛いじゃ~ん!?」」」」


(・・・・・可愛いって・・・・・)





どう答えていいかわからず、無言で正面を見てやり過ごす。

シカトすれば、気を悪くして関心もなくなると思ったけど。




「ヤベ!見た目可愛い系なのに、クールなの~?」

「ギャップ萌えヤバーい!」

「凛道君、素敵~!」

「彼女いるのかなー!?」

「あれだけのことした男だよ?いるに決まってんじゃん?」

「でも、硬派だって聞いたから、逆にフリーかも!」


「「「恋人にして~!!」」」





なんか、ますます注目された。




(ううう!なんか、いろいろすみません!)




女の子達の冷やかしに、石化する私。


彼女はいません。

むしろ、男の子じゃないので、彼女とかかないです。




(私ノーマルですから!!)




〔★凛は人知れず、心の中でツッコんだ★〕