彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




ミラー越しに、後ろの様子を見る。

私を追いかけていた集団は、完全に停止していた。

倒れたバイクや人間を引っ張り出していた。

助け合っている。

一方で、彼らの周りの一般人が電話している姿も見えた。




(運の良い奴らね。)




人がいたから助けてもらえる。

これなら、早く助けも来るだろう。

救急車もすぐに来る。




「間違えて、消防車が来なければいいけどね♪」



〔★凛は笑顔で毒をはいた★〕





可哀想だとは思ったけど、私ヤンキーだから~

悪いことしちゃったけど、先にケンカを売ってきたのはあっちが先だから!

瑞希お兄ちゃんの悪口言う方が悪いから~

一応、謝ってはあげるよ~

ごめんね!



〔★謝る気など、さらさらなかった★〕




(ホント、今回ばかりは、獅子島さんに感謝しなきゃ!)



最初は、とんでもないと思ったけど、なんてことはない!

旗を持ってバイクを運転する上で、あんな大人数を一気に片づけるお手軽な方法ってないもんね。

怖い先輩だけど、見直しちゃった!



〔★凛の伊織への好感度がアップした★〕




彼がジャケットを渡してくれなかったら、瑞希お兄ちゃんを汚す馬鹿達にバツがくだらなかった。



「ふふふ!瑞希お兄ちゃんの悪口を言うやつは、みーんな天罰があたるんだねぇ☆」




〔★この場合、人工的に起された罰である★〕




ホッと胸をなでおろしながら、ゆっくりと速度を落とす。

元の安全運転へと戻しながら、瑞希お兄ちゃん達に教えられたルートを進んだ。




〔★凛は悪に染まりつつあった★〕