彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





私のジャケットによって、津山は沈んだ。

でも、それだけでは終わらなかった。





「津山さ――――――ん!?」

「大丈夫・・・わわ!?」

「ちょ、あぶな!俺らもヤバい!」




ガッチャ!

ガタン!ガターン!!



(あ・・・)





先頭を走っていた津山がこけたことで、後続のバイクも巻き込まれていく。



「わっわっ!よけろ、よけろ!」

「馬鹿止まるな!ぶつかる!!」

「ダメだ―!さけらんねぇーよ!!



ガッシャーン!

ガッシャーン!


ガタガタバーン!



(あ~・・・・)




人間の声と機械の音が混ざり合い、夜空にやかましいメロディーをかなでた。



(あーあ・・・。)



起きた惨劇を、他人事のように見つめる。




「きゃあああ!大変よ」

「暴走族が事故ったぞ!」




運が良いのか悪いのか。

人通りのある場所に出てからの集団転倒ということもあり、彼らは一気に注目をあびた。



「俺見たぜ!先頭のゾッキーがこけたぞ」

「後続もまき沿い食ったんだなー!」

「なんで転んだんだー!?」




「風が目に染みたんでしょうねー」



ブロロロロローン!!




さわぎながら、倒れたヤンキー達へと集まる野次馬達。

そんなギャラリーの側を、ボソリとつぶやきながら通過する。

聞えないとわかっていたし、聞かせるつもりもないひとり言。




「安全運転しないから事故るんだよ。」




〔★その原因は凛である★〕