彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





真夜中と言っても、にぎわっている場所は、にぎわってる。



ブロロロロー!


ブオン、ブオブオウン!




「あ~!今夜、飛翔連合の集会だっけー?」

「そうじゃない?相変わらず、カラフルだよね~?」

「つーか、先頭走ってたマスクの子誰だろう~?可愛くなかったー?」

「あそこ、可愛い子はいなかったはずだけどー?」

「え~?前を走るのは幹部でしょうー? 」


(幹部といえば、幹部だけどね・・・)





聞えてきたギャルの言葉に、マスクの下で苦笑いをする。



デビュー集会当日、いきなり絡まれてしなったけど、なんとかかわせたと思っていた。

そのつもりでいたんだけど・・・・




「待て、マスク野郎!!」



私への謝罪なのか、お礼参りなのか。


飛翔連合とか言うヤンキー達が私を追いかけてきた。




「あの~僕に謝るために、わざわざ追ってきてくれたんですかー?」

「そんなわけあるか、ボケ!!」




追って来た先頭集団に聞けば、罵声で返事をされた。



「つーか、ゆっくり走り過ぎだろう!?なめてんのか!?」

「いや、チームの旗を持ってるから、安全運転してるだけですよ?」



近い距離で言われ、自分のバイクのミラーを見ながら答える。

それで、その中に映っていた男が顔をゆがめる。





「おい、お前!その背中と旗は―――――――――!噂の龍星軍四代目総長・凛道蓮か!?」

「ご覧の通りです。僕以外にも、凛道蓮がいるから聞くんですか?」

「マジで噂通りだなぁ――――!?」




会話できる距離まで追いつかれる。




(さすがに、ヤバいかな?このまま、手を伸ばしてこられたら、旗を掴まれちゃうかもいれないなー・・・・)




危機感を持ちながら、どうしようかと考える。




「おい!お前が凛道だという前提で話すぞ!」




そんな私の思案を邪魔する形で、相手は話し始める。