彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





私のバイクに追いつくと、そのままこちらの速度に合わせて徐行する車。




(なんだろう?)


「どうしました?僕お金はないので、怪しい健康食品のローンは組みませんよ?」


「ちげーよ!誰がそんな勧誘すんだよ!」

「てか、お前!マジであの凛道蓮君!?」




前へ横へと視線を動かしながら言う運転席の男と、窓から顔を出しながら聞いてくる助手席の男。




(忙しい人達だな・・・・)




その様子を眺めながら、さっきも言ったセリフを口にする。



「僕以外にも、凛道蓮がいるんですか?だから、確認してくるの?」

「なわけあるか!あんなのが、もう一人もいてたまるか!」

「そうだそうだ!聞いてる分には楽しいが、危ないだろう!?」


(危ないって・・・・・・・)




〔★ひどい言い方だった★〕




「僕としては、今の発言の方がひどく感じたのですが?」

「うっ!わ、悪かったって!ムカつかせるつもりはなかったんだよ~」

「いいえ、どちらかといえば傷ついたです。」

「マ、マジですまねぇって!な、なぁ!あんた、マジで凛道蓮君!?」

「相手に名前を聞くなら、まずは自分から名乗って下さい。防犯的な意味でも。」

「あ、それもそっか!俺、タカオ!」

「俺、トモキ!二人合わせて、タカ&トモっす!」


(芸人かよ!?)




〔★凛は心の中でツッコんだ★〕




(なんか、どこかの芸人コンビを合体させた感じだけど・・・・)



助手の男はタカオ、運転席の男トモキと言うらしい。

略して、タカ&トモ。

しかし、問題はそこではない。




(名乗ったからには、私も言わなきゃダメだよねー・・・?)




気まずかったけど、半分、諦める思いで彼らに告げる。





「・・・凛道蓮です。噂になってるみたいですけど、龍星軍の4代目総長です。」

「「おおお!!」」





私の言葉に、男二人は手を叩きながら叫ぶ。

名乗り終わるやいなや、彼らは私の方へと身を乗り出して質問を再開する。