彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)






「おっちゃん、送ってくれてありがとう。」

「にーちゃん・・・・兄ちゃんは一体何もんだ・・・・・!?」




「ご覧の通り、平和主義者の一般人です。」


「「「「どこがだっ!!?」」」」

「無理があるぞ、兄ちゃん!!?」





〔★凛への総ツッコミがあがった★〕





なぜか息ピッタリになるいい人と悪い奴らに・・・おっちゃんに私は言った。




「やだな~本当だよ?僕、自分からケンカ売ったことないもん。じゃあね、おっちゃん!ちゃんと病院へ行って下さいね!バイバーイ!」

「あ、ああ!?に、兄ちゃん!!」





パッパッ―!!

バルバリバリリリ!!




名前も聞かなかった、聞けなかったおっちゃんへ向けてコールを鳴らす。

そして、足で地面を切って単車に身を任せた。




バウーンッ!

バッバッ――――――!!

ババババババババ!!




立ち尽くし、座り込み、ポカーンと私を見ているヤンキー共の間を走り抜けた。




ブロブロブロロロ!!




「う、うわあ!?あっぶねぇー!」

「ひき殺す気かよ!?」

「けど、すげぇぞ、あいつ!旗持った状態で、走り出したぞ!?」

「しかも、普通に飛ばしてやがる!」

「バランス感覚ハンパネェ―!」

「やっぱり凛道蓮だっ!!」

「見た目に騙されたけど、ただのチビじゃねぇーよ!!」




迷惑なヤンキー達の雑音を受けながら、十文字パーキングから出発する。

出る瞬間に見た時計の針は、12時で重なっていた

これから朝まで、獅子島さんが用意してくれたルートを走る。


龍星軍の4代目総長として、瑞希お兄ちゃんに『選んでもらった者』として走るのだ。





「えへへへへ・・・・なんか楽しい!」




さっきまでは、すごく不愉快だったけど、今はドキドキする。

初めての旗持ち運転でこけないように、それだけを注意しながらハンドル操作をした。