彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





「い・・・・言われてみれば!チビでガキで、礼儀正しくて、小動物みたいだってところが噂のまんまだ!!」

「条件と一致する!」

「何で気づかなかったんだ~!?」

「マジで、噂通りだぜ!!」


「どんな噂ですか?」


(どうせ、ロクでもない話だろうけど・・・)




〔★聞かなくても理解した★〕




「どんなもこんなも、庄倉を町から追い出し、毒蝮を解散させ、東山高に殴り込んでSHIELDに重いダメージを与えたジャックフロストってことだよ!」

「コイツがあの4代目だったのかよ!?」

「トンファーの使い手だって言ってたもんな!あれが、トンファーって言うのか!?」

「そりゃあ、ひどいはずだぜ!エゲツない手で、きっちり男女公平に追い詰めやがる!」



(・・・・こいつら・・・・!)



そう言って口々に、好き勝手を言うヤンキー達。

そんな赤、緑、黄色と、カラフルなヤンキー達に、私が凛道蓮と気づいた男が言った。



「どういうとだ、オメーら!?凛道蓮ともめたのか!?」

「い、いや、馬場さん!それは~」

「俺ら上の者を無視して、勝手にケンカ売りやがったのか・・・・!?」

「ち、違います!誤解ですよ!」

「俺らじゃないです!」

「全部、GHOSTの松田が悪くて~!」

「はあ!?なに、うちのせいにしてんだよ!?だいたい、あのおっさんを殴ったのはオメーらのところの~!」

「俺らは関係ねぇんだよ!違うってんだろう!?」



「いいえ、あなた方全員が悪いんです。」




罪のなすりつけ合いをする連中に、馬鹿馬鹿しくなる。




「お、俺らが悪いだと!?」

「全員って!?」


「そうだ。」




無視してもいいけど、ケンカになって巻き込まれるのが嫌なので伝えた。




「みんながいるから怖くない、みんなですればいい。だから、群れて人を襲ってたんだろう?数が多いから、強気でふるまえた。」

「うっ!?」

「そんなことは・・・」


「ないわけないよな?数が多ければ有利だと思うのが集団の弱点・・・・だから、お前らは俺に勝てない。つるまないと勇気も出せねぇー腰抜け共だ。」




思ったことを口にしたところで、時計は11時58分になっていた。