彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





「えっ!?なにあれ!?」

「特服!?下に着てたのか!?」

「つーか、あの文字って・・・・・!?」




目を見開いて動かなくヤンキー達。

静かになる空間に、エンジン音が響いた。



「おーい、お前ら!さっきから何さわいでる!」

「またカモから金せびってんのかー?つーか、うるせっぇぞ!」

「おい!なんで人が倒れてんだよ?」



(また来た。)



光るヘットライトで、私の影法師が長くなる。

背後から近付いてくる敵に、トンファーを握り直す。

バイクやスクーターを降りて、数人がこちらへやって来た。




「なんだこれ!?ケンカか!?」



現状を目にし、灰色の特攻服を着た数人が騒ぎ出す。



「喧嘩って言うより、ボロボロじゃねぇーか!?」

「つーか、俺らの方が壊滅!?」

「なにで揉めたんだよ!?相手はどこよ!?」

「もう集会、始まるぞ!?」


「おい、そこの白い特の服!見たことねぇけど、どこのチームだ!?」



「ここら辺じゃ、見たこと―――――――――――うっ!!?」




私を見て、追加で出来たヤンキー達が固まる。




「お、おい!そいつは―――――――――――!!?」




お化けでも見るみたいな目をする連中に、やっぱりこいつらとは理解し合えないと思う。





「あ・・・・ああああ、あんた!まさか~・・・・・!!?」




後からぞろぞろとやって来た集団のうち、先頭にいた男が私を指さす。

人差し指を向けながら大声で叫んだ。





「その特服!!背中の龍の模様は――――――――あの龍星軍4代目総長・凛道蓮か!!?」

「そうですが、なにか?」





首だけで振り返りながら答える。




「「「「「「ええええええええええええ!!!?」」」」」」




とたんに、耳が痛くなるような悲鳴が響く。




「う、嘘だろう!?あの伝説の最強チームにして、悪のゴレンジャーの真田瑞希さんが指名してスカウトした最強最悪総長がコイツ!!?」

「夢だと思えるように、コイツで一発昇天させようか?」

「ひぃいい!か、勘弁してください!!」




トンファーをかざしながら失礼な発言者に言えば、手を横に振りながら断られた。




〔★普通はキャンセルする提案である★〕