彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





「おっちゃん、これ!たすきだけど、包帯の代わりに使ってください!すぐに、救急車と警察呼んであげますからね!?」

「えっ!?救急車はともかく・・・警察は、兄ちゃんがまずいだろう!?」

「そ、そうだ!オメーしょっ引かれたいのか!?」




たすきを頭に巻いてあげれば、おっちゃんが困惑気味に言う。

それに便乗するように、背後のヤンキーが言ったので冷たい目で振り返る。



「そうだそうだ!俺らに怪我させた傷害罪で捕まればいいんだ!」

「器物破損もついてるぞ、コラ!」


「はあ?ぶち込まれるのはオメーらだろう?」

「な、なんだと!?」



キチガイなことをいう不良達に即答で答えた。




「サツが来る前に、俺がオメーらを足腰立てないようにしちまえば、いいだけの話じゃん?回収に忙しくて、俺を探せないほどにな・・・・!?」


「「「「「ううう・・・・!」」」」」




〔★凛の凶悪呪文発動、ヤンキー達は静かになった★〕




「っんのぉ~~~~~~なめんじゃねぇ!!」




呆れながら伝えたところで、狂った声が聞こえた。

方角と声で、おっちゃんを殴った緑の馬鹿だとわかる。




「うおおおおお!」




コブシを上げて殴りかかってくる。

そいつを見た時、十文字パーキングに設置されている大時計が見えた。




(11時56分。)




残り4分。

本来ならば、トンファーで片づけるところだけどやめた。





「えい!」



ブーン!!


「へっ!?」


スコーン!!



「べゃっやぁ!!?」




バイクにおいていたヘルメットを投げる。



ドッサッ!!


「わー!?伏見!?」



それで、緑の馬鹿・・・・伏見という名前だったらしい男はひっくり返って動かなくなる。

あの分ならもう、襲ってはこないでしょう。






「時間だ。」





12時にはなってないけど。

準備の時間を考えたら、これ以上もたもたしてられない。

着ていたジャケットを脱ぐ。




バサッ!!



キュ!



身動きする上で自由なように、腰へとくくりつけた。




「へっ!?に、兄ちゃんそりゃあ~・・・・!?」




これを見ていたおっちゃんが、目を白黒させながら言う。






「兄ちゃん、下に着てる服は―――――――――特服かっ!?」






パクパクさせながら、うわずった声で固まるおっちゃん。

その現象は、周りにいるヤンキー達にも感染した。