彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





私達は何もしてない!

お前らから喧嘩を売ってきたくせに!

お前らが、攻撃してきたくせに!!




(これはあきらかな正当防衛!!)




自分達が不利になったからって、私達にやめろって言うのはおかしい!




(いまさら謝ってきたって手遅れよ―――――――――――!!)




「そんなこと言うんだったら――――――――――――!」




怒りとツッコミを込めてハイキックをプレゼントした。





「最初から喧嘩を売るなぁ!!」


―――――――ゴッスン!!


「ふっぎゃあああああああああああ!!?」


「ふん!」




威力を上げるため、回転を利かせて繰り出したケリ。

その反動で、回る私の身体。

突きすぎた威力を消すために、私自身に返ってこないように。

クルと一回転してから着地する。



「ほっ!」



ザアアーと足で地面を滑る。

そこから仁王立ちのポーズをキープし、両手のトンファーを腰にさした。

そして、余裕を持って、怯えた目で私を見る生き残り+女子達に告げる。





「自分達がするのはいいけど、されるのは嫌なんだね?サイテー!」

「「「「うっ・・・・」」」」





私の言葉に、何も言えなくてうめくヤンキー少年少女。

50人ぐらいいたけど、ほとんどが倒れた。

無論、その中に女子はカウントしてない。

合わせれば、動ける奴はもう少しいるけど、どうでもいい。





(もうこいつらは、どうでもいい。)






「兄ちゃん・・・・」

「おっちゃん!大丈夫!?」





肝心なのは、私のために怪我をした良い人のこと。

親切なトラックの運ちゃんのことが今は優先だった。

声をかけてきたおじちゃんに、殺気をひっこめて駆け寄る。

おじちゃんは私を見ながら、ふぬけた顔で言ってきた。





「オメー・・・・見かけによらず、強いんだなぁ・・・・」

「どうせ僕は、背が低いですよ!あ!?血が出てるじゃないですか!?」




さっきはなかったはずの流血が、額からぽたぽた流れていた。




「大変、止血しないと!包帯、包帯!」




とは言っても、包帯なんてない。




(いや!代わりがあった!)




それを思い出し、慌てて背中の布を下ろす。