彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





「お前か?噂の元カレストーカーで、チーム『麒麟』に所属するタカシってのは?」

〈はあ!?誰がストーカーだ!?つーか、お前誰だ!?さやかじゃねぇーだろう!?〉

「いや、さやかの電話であってるよ。そのさやかちゃんに頼まれた者だ。さやかは貴様に迷惑してんだよ。2人はもう別れたって気づけよ、タカシ。」

「おいいい!?あたしの彼氏になんて電話してんだよっ!!?」

「ほら、聞えたでしょう?危険な元カレに電話すんなって怯えてんだ。恥を知れ、クソ野郎。」

〈えええ!?待てよ!おい、さやか!?どういう―――――――!?〉

「お前の粗末な誕生日プレゼントをもらった時から、印象最悪だったって。察しろよ、下種野郎。」

〈えええっ!?俺、バイトしてブランドものの財布を買ってやったんだぞ!?〉

「財布が財布やってもダメだろう?あ、この場合はATMか?つーことで、お前は今からさやかに連絡できない。つながらない。メールも電話もLINEもオールシカトになる。それが破局を意味している。じゃあねぇ~」

〈えええええええええ!?ま、待っ・・・!?〉




相手が何か言う前に、携帯の電源を切る。

そして、女から手を放して携帯全体をジャケットで念入りにこすって綺麗にしてから―――――――




バンッ!!!


「えっ!!?」




地面に叩きつけ。




グシャッ!!




腰にさしたトンファーを抜いて画面を叩き割った。




ビュン!!

パリーン!!




「ぎゃああああああああああああああああ!!!?」





それで女が、半泣きで叫ぶ。





「えい。」




ダン!ダン!ダン!パリーン!!




その反応を無視して、壊れたスマホを足で数回踏み潰した。




「い、いやああああああ!あ、あああ、あたしのケータイ!!」




足をどけたら、真っ青な顔で割れたケータイに飛びつくヤンキーガール。

そんな彼女に真顔で伝えてあげた。





「言ったでしょう?謝らないと、携帯『割る』って?」

「ば、ばっかきゃろー!!彼氏に連絡さえできなくなったじゃん!!?テメー、あたしらを破局させる気か!?」

「そうだよ。」

「ええ!?」





間を吊り上げて聞いてきたから、目じりを下げながら答えてあげた。




「買い替えが出来るものを壊しても意味がない・・・替えが聞かない物を壊した方が困ると思って。」


「お、鬼ぃいいいいいいいい!!」




〔★情け容赦(ようしゃ)なかった★〕