彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





トラックの止まる音に、ヤンキー達が反応する。

慣れた様子でよけてはいるが、私から見ればよけ方がトロい。




(そこ!早くどかないと、ひかれちゃうよ!?)




そう言いたくなるような遅い動作と移動。



「我が物顔だな!」

「その通りですね。」



実際に、運転してるおっちゃんが舌打ちしながら文句を言う。

そう言いたくなる気持ちがよくわかった。



「兄ちゃん!外は暗いからよ、足元に気をつけて降りな!」

「は、はい!」



そう注意を促しながら、私より先に運転席から降りたおっちゃん。

同じようにドアを開け、そっと下をのぞき込む。




ガチャッ!



「わっ・・・!」




普通車と比べても、地面との距離がある。

高い段差は、階段数段分ぐらいある。




(本当だ・・・・足元が暗くて見えない。)




乗る時にはずしたポールを強く握りながら思う。





(乗る時は、よじ登って大変だったけど、降りる時の方が怖いかも・・・)





迷ったけど、時間も迫っている。

なので、足元に気をつけながら、ぴょんと飛び降りた。





――――――タン!


「わわっ!?」




よろけたけど、着地成功。

そのまま踏ん張り、重いドアを閉めたが――――





バン!!


「あ。」


ベシッ!!


「あう!?」




初めてのことに、重たい荷物を背負っていたこともあってよろける。

巨大なタイヤにぶつかった。




〔★全身にクリーンヒットした★〕