彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




「まるで、集会ですねー」

「いや、集会だぞ!?」




思ったことを口すれば、オイオイと言って、おっちゃんがツッミを入れてきた。




「月一で、合同集会してんだよ!連合だか、傘下だかを集めてよぉ~!ここは、俺らも仕事で止めるから、いっつも迷惑してんだぜ?」

「警察にご相談されましたか?」

「役に立たねぇよ!数が多すぎるんだ!」

「そうですね~こんなにたくさん・・・初めて見ました。」




座り込み、馬鹿笑いしてる男子達。

一部で女子もいるが、絶対に友達になりたくないタイプだった。




「なんか・・・・・・・・この人達、暇なのかな~・・・・」

「そりゃあ、兄ちゃんもだろう!?」




呆れながら言えば、同じようにおじちゃんに言われる。



「こんな危ないところに、何の用があるんだ!?連れてきた手前あれだが、オオカミの群れにヒツジ放りこむ気分だぜ!?」

「確かに、今年はひつじ年ですが・・・」

「やめといた方が良いぜ?元の場所まで、返してやろうか?」

「いえ、今からリターンされると困ります!今、時間は・・・・」

「ああ、11時52分だ!」


(あと8分・・・)



8分あれば、準備はできる。




「おっちゃん、ありがとうございました。僕、ここで下ります。」

「・・・マジでいいのか?」

「はい。12時が約束のリミットです。準備しないと・・・単車も・・・」

「わーったよ!!けど、危なくなったら、マジで通報すんだぞ!?逃げろよ!?」

「はい、ありがとうござます!」

「たくっ!今、単車おろしてやっからよ~」




そう言って、トラックをあいている駐車スペースに置くおっちゃん。

その姿を見ながら、世の中には瑞希お兄ちゃん以外にも良い人がいるんだと思った。