彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




「これ美味いし、目が覚めるんだ。ミントとかは入ってないからな?」

「み、瑞希お兄ちゃん、よく食べるんですか・・・?」

「食べて美味いから、凛に勧めてんだよ。ほら、口開けな。」

「は、はい!」



そう言われ、慌てて耳に手を伸ばしてシルキロールをはずす。

のどの部分が見えないように口元だけみせれば、包みを解かれた飴を差し出される。





「ほれ、あーん。」

「あーん。」





何も考えずに、口を開けて食べた。




「美味しい!」

「だろう~?ほら、全部持っていけ!」




ニコニコしながらポケットに押し込まれる。



(わーい、飴もらった~)




そう喜んで気づく。





(・・・・・・・あれ?私今、すごく美味しいイベントに遭遇しなかった?)






確信した瞬間、悲鳴が上がった。




「ちょっとー!マジありえないんだけど!?なんで、みーちゃんそういうことしちゃうわけ!?」

「わはははは!思いっきり、さらし厳禁の面の布、はずさせたなー!!」


「「はっ!?しまった!」」


「声をそろえて言うな、馬鹿共が!凛道も瑞希も・・・・リア充爆破してしまえというやつか。」

「はあ!?ば、何言いやがる!?」

「りりりりり!?」


(リア充って!私、瑞希お兄ちゃんとそんな風に見られてる~!?きゃーどうしよう!)




〔★『凛道蓮』の設定上、それはない★〕





「ホント、あり得ない!あたしだって、チューしかできてないのに!?れーちゃんも、みーちゃんも、ひどい!」

「オメーが一番ひどいわ、モニカ!烈司の方が悪い!」

「おいおい、過保護はお前だろう、瑞希?何でも俺に押し付けんなよ?」

「わはははは!喧嘩かー!?やれやれ!!俺様も混ぜろ!」


「ということで、骨は拾ってやるから言って来い。」

「・・・・はい。」



「「「伊織っ!!」」」

「一人でまとめないでよ、イオリン!!」




揉める瑞希お兄ちゃん達をバックに、淡々と告げる獅子島さん。




「いや、もう時間が20分経過したからな・・・シンデレラでさえ、12時の魔法には従ったぞ?」

「わかってるよ、ボケ!!烈司!!」




プンプン怒りながら、獅子島さんを押しのける瑞希お兄ちゃん。