彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





「コラ、モニカ!しつこいぞ!」

「わははははは!諦めろ!凛助―!俺様からも~~~~~根性っ!!」




バシッ!!


「あうっ!?」




すごい力で背中を叩かれる。



「うっ・・・ゴホゴホ!?」



思わず、吐きそうになるほどだった。



〔★皇助から凛に、会心の一撃★〕
〔★出陣前の凛にダメージを与えた★〕




片足しか地面につかない身としては、かなり危ない一発。



「なにしてんだ、皇助!?」

「わはははは!!怪我しないように、根性入れてやったんだろう!?わははははは!」

「お前が怪我させる勢いだったぞ。凛道、後出しになったが、これも持っていけ。」

「?なんですか、この袋?」



私の肩をポンポンと、叩きながら巾着袋をくれた獅子島さん。

眼鏡からのせんべつの品に、嫌な予感しかしない。



「大したものじゃない。危険がせまったら、中に入ってる物を投げろ。以上だ。」

「・・・そうならないように、努力します。」



獅子島さんの言葉を聞き、私の予感は間違ってないと思えた。



〔★凛の不安が増した★〕




「まぁ、俺のお守りがあれば大丈夫だけどな~」

「烈司さん。」



そこへ、くわえたばこのお兄さんもやってくる。



「凛たんの健闘を祈って、乾杯♪」

「へ?」



そう言いながら、私の耳へと手を伸ばす。

両耳を触られたと思った時、口元が涼しくなった。



「え!?」

「はい、チャージ。」

「烈司!?」



シルキロールの下から出てきた私の口に、烈司さんは自分が吸っていた煙草をくわえさせた。




「んん!?」

(か、間接キス!?)




それは一瞬のことで、すぐに私の口から離した。




「コホッ!?な、なにを??」



少しだけ吸ってしまった煙。

副流煙(ふくりゅうえん)にむせせながら烈司さんに聞く。



「はははは!煙草は、自律神経って言うのを活性化して、花粉症予防になるからよ~」



そう言った烈司さんの口には、私の唇に触れた煙草があった。



「あ・・・!?」



その現実に、カーッと一気に顔が熱くなる。




〔★凛は恥ずかしくなった★〕




「あああ、あの!僕!」

「ははは!凛たん、顔赤いぞ~?なに意識してんだ、オメーは?」




固まる私をよそに、烈司さんは素早く、シルキロールを元に戻しながら言う。