彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




「ひがんでんじゃねぇーぞ、オメーら!言っとくけど、テメーらになんか買ってやらねぇーぞ、携帯!凛だから、買ったんだ!」

「瑞希お兄ちゃん・・・」

「凛が嫌なら、解約してくるけど・・・・どうする?」



少しは、高校生に小学生の携帯を渡したことに後ろめたさがあったのかもしれない。

しょんぼりする瑞希お兄ちゃんに、私は控えめに伝えた。



「いいえ、この携帯を使わせてください。」

「そっかー・・・じゃあ、俺名義で、普通のを・・・え!?」



キョトンと目を丸くする瑞希お兄ちゃんに、貰った携帯を見せながら言った。




「『家族』から頂いたものを、キャンセルするはずありません。本当にピンチになったら・・・・・ヘルプコールしちゃいますけど・・・・いいですか?」

「凛・・・・!」




私の問いに、ホッとしたように息をついてから言った。



「ピンチじゃなくて、困った時にかけてきな。道に迷った時とかな?」

「はい!」




〔★さっそく、使う約束が出来た★〕




「どうでもいいが、瑞希・・・・。15分経過したぞ。残り時間45分だ。」

「え!?マジか!?あそこ、ゆっくり運転だと30分かかるんだぜ!?何かあったとしても、ギリギリじゃん!?」

「そうなんですか!?じゃあ、急ぎます!」


「いやいや、オメーらの言ってること、ちょっとおかしいぞ?瑞希に凛たん?」




懐中時計を見ながら言う獅子島さんに、慌てる瑞希お兄ちゃんと私。

それに烈司さんが修正をかけてきた。




「族はスピード出して移動するもんだろう?それを瑞希・・・ゆっくり行かせる気だったんか?」

「凛は初心者だぞ!?よそはよそ、うちはうち!」

「その気持ち、あたしはわかるけどねぇ~じゃあ凛ちゃん、いってらっしゃい♪」


チュッ!


「「あ。」」




くねくねと私の側まで来ると、頬を引き寄せて目元にキスするモニカちゃん。




(慣れたとはいえ・・・複雑。)




私を男の子と思って、スキンシップしてくれてるのだろうけど・・・・お気の毒に。




〔★凛はモニカに同情している★〕