彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





「あ・・・危なかった!」


「大丈夫か凛!?」




ドキドキしたまま、バイクの上で固まっていれば、瑞希お兄ちゃんが駆け寄りながらつぶやく。



「・・・・・・・・やっぱり、無理だったか。乗りこなせないよなぁ・・・」

「って!?無理そうだとわかってて、やらせたんですか!?」




〔★確信犯だった★〕





聞えてきた言葉を聞き返せば、苦笑いしながら瑞希お兄ちゃんは言う。



「まぁまぁ!考えてるのと、実際にやってみるのとは違うだろう~?」

「だからって、お兄ちゃん!」

「うるさいぞー?やる前から諦めるのは良くないって、俺は言いたかっただけだ!まぁ、やらせてできなかったんだから、これはしかたねぇーなぁー・・・・」



本当に仕方なさそうに、頭をかきながら瑞希お兄ちゃんは言った。




「凛!そのまんまじゃ、無理みたいだから分解する!」

「分解!?」

「おう、バラして運べ。こうやって~ポール取り外して、布だけにして・・・ほら。」

「えっ?」



そう言いながら、どこからか出したひもで旗をグルグルに巻く瑞希お兄ちゃん。

巻物状態にしてくれた。



「凛はそのまま、単車に乗ってろ。烈司!たすき、もう一本!」

「はいはい。」

「え!?ええ!?」



烈司さんからたすきを受け取ると、それで私の体に巻物にした旗を縛り付ける瑞希お兄ちゃん。



「ちょ!?キ、キツイです、キツイ!痛いですよー!?」

「男なら、我慢しろ!風の抵抗で、お前が転ばないようにしてんだからさ!」

「だったら、旗を持たせない方向で考えてくださいよ!」

「ばか!!族にとって旗は命って言っただろう~!?汚したりしたら、ぶっ飛ばすからな!?怒るからな!?」

「あう!わ、わかりました・・・!」




〔★瑞希からのお説教予告、凛は素直に応じた★〕