彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





「可愛いって、瑞希お兄ちゃん・・・・?」

「あ、悪い悪い、凛!凛が強い子なのは、俺が知ってるからさ~」

「い、いえ・・・いいですよ。」




言われて悪い気はしない。

でも今の私は、男の子。

心中は複雑にもなりますよ。




(まあそれはそれで、おいておくとして――――――)




問題はそこじゃない。




「それよりも・・・モニカちゃん。」

「なぁーに、凛ちゃん。」




用があるのは、好きな人じゃなくて、好きなオネェさん。

ニコニコしながら、自主的に私の肩をもんでくれているモニカちゃんに言った。



「素敵なセットをありがとうございます。」

「いいのよ、改まってそんな!」

「つきまして、この髪形のセットの仕方を教えてください。」

「え?いやよ。」

「えっ!?」

「教えなーい!」

「えええ!?」



〔★凛からのお願いコマンド、モニカは拒否した★〕




(教えないって―――――!?)

「なんで!?」


「どういうつもりだ、モニカ!?」

「だってぇ~教えたら凛ちゃん、自分で整えちゃうでしょう?」




私と瑞希お兄ちゃんの抗議に、私の肩をニギニギしながらモニカちゃんは言った。




「凛ちゃんの髪型は、あたしがセットしてあげたいの。教えるなんて、冗談じゃないわよ~」


(それこそ、冗談じゃねぇ。)




プイっとしながら言うモニカちゃんに、本気で困る。

今後のことを考えれば、モニカちゃんから教えてもらわない。

確実に、菅原凛だとばれない髪型を。




「モニカ、ふざけんのは終わりにしろ!凛を困らせてんじゃねぇぞ?」

「みーちゃんはいいじゃない、凛ちゃんに懐かれて。あたし、もっと親睦深めたいんだもん!」

「だからって、やり方がエゲねぇーぞ!?」

「そんなこと言うなら~ベロベロベー!もう絶対教えなーい!」

「勘兵衛この野郎!!」

「わかりました!!」




瑞希お兄ちゃんの勘兵衛呼びを、モニカちゃんが怒る前に言った。




「そういうことなら、わかりました!」

「凛!?」

「凛ちゃん?」


「この髪形はモニカちゃんしてもらうので、モニカちゃん・・・・どうやって、このようにセットするのか、やり方を教えてください。」


「って、りーん!!?」

「あたしの話を聞いてた、凛ちゃん!?」




〔★凛の矛盾発言、モニカ達は困惑した★〕