彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




「これね、『ウルフカット』なの!」

「ウルフカット?」

「そう!凛ちゃんの髪、サラサラのストレートでしょう~!?お顔も小さいから、ピッタリよ!あとで、いろいろアレンジもできるから便利なのよね~!」

「そうでしたか・・・」

「そうよ!ワイルドだわ~!」




嬉しそうに言いながら、私の顔に顔寄せてくるモニカちゃん。

まだ何か喋ってるけど、集中できない。



すごい。



(これなら・・・!)



この姿なら。





(菅原凛って、わからない。)





完成された姿に確信する。



私だなんて、誰のもわからない。

本人である私でさえ、パッと見た時、だれかわからなかった。

髪型も、鼻筋から舌を隠してるシルキーロールも、ぼやかしている。





(ここにいるのは、龍星軍四代目総長の『凛道蓮』なんだ・・・!)





リアルな実感。




「~ということよ!凛ちゃん、気に入ってくれた?」

「はい!とっても気に入りました!」




まったく聞いてなかったけど、ちゃっかりと返事した。

これにオネェさんは満足そうに微笑むと言った。




「凛ちゃんのOKサインも出たから、問題ないわね~そうでしょう、みーちゃん?」

「当然だ。」




ふふん♪と猫みたいな口で言うモニカちゃんに、瑞希お兄ちゃんが言う。



「こんなに似合ってんなら、反対できるかよ。なぁ、色男?」

「色男って・・・」




〔★凛が言われても、嬉しくない言葉だ★〕




(私、女の子だしなぁ~・・・)



「マジで、よく似合うな~モニカ、いい仕事してんじゃんか?」

「ほほほ!そうでしょう~?凛ちゃん、元の素材が良いからねぇ~」

「わはははは!けど、小動物には変わりねぇなっ!!」

「ビーズで作ったトラだろう。」

「誰がビーズ作品ですか、獅子島さん!?」

「そうだぞ、伊織!可愛い小物で作ってあっても、トラには変わりないからな!!可愛くても、トラはトラ!」

「あの、瑞希お兄ちゃん・・・・びみょーにフォローになってないです・・・・」




〔★可愛いところは否定されなかった★〕