彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




白いズボンと白い特攻服。

黒のベルトと黒のタートルネック。

腕には烈司さんからのブレスレット。

鼻から首にかけては、瑞希お兄ちゃんからもらった黒のシルキーロールをかけていた




「・・・オセロっぽくないですか・・・?」

「ばか。シンプルなのが良いんだよ!」




私の質問に、くくっと笑って頭をなでる瑞希お兄ちゃん。




「見た目で勝負するんじゃねぇ。中身でビシッと決めるもんだぜ?」





そう言って私の腕を、『乾坤一擲』(けんこんいってき)の文字を掌でなでる瑞希お兄ちゃん。

そんな彼を見て思う。

この四字熟語を選んだのは、瑞希お兄ちゃんじゃないかな・・・と。




「男は、どんな勝負にも全力で挑まなきゃ!博ちみたいなもんだぜ、『乾坤一擲』(けんこんいってき)ってな!?」

「瑞希お兄ちゃんでしょう・・・?この文字考えてくれたのは?」

「え!?凛、なんで知ってんだ!?モニカに聞いたのか!?」

「あたしが言うわけないでしょう?」

「そう通りです。なんとなく・・・です。」

「マジか!?すごいな~凛は!」




ご機嫌で、さらにヨシヨシしてくる瑞希お兄ちゃん。

返す言葉が見つからず、されるがままになる私。




「でもさぁ~これでいいのはいいけど、なんかねぇ~」




そんな私達に、私に、モニカちゃんが言う。




「もう少し、パンチが利いた方がいいってゆーか・・・」

「凛にパーマは似合わねぇぞ!つーか、させない!」

「けど、髪ぐれーはいじってもいいんじゃないか?」

「烈司。」




私の髪を、束ですくい上げながら烈司さんは言った。




「皇助みてぇーに、ヤンキー頭は似合わねぇが、少し変えてもいいだろう。なぁ、瑞希?」

「そうだな~凛、黒髪のストレートだからな~・・・このままでもいいけど・・・」

「えええ!?瑞希お兄ちゃんがそうおっしゃるなら、変えます!どう変えればいいですか!?」

「俺の意見で、変えるのかよ?」




〔★それが凛のモットーだった★〕





「だってお兄ちゃんは、初代総長でしょう!?その後輩として、なめられるわけにはいきません!」




〔★凛はその事実を、ごまかしながら伝えている★〕